黒子のバスケ BL

□身長差22センチ
1ページ/4ページ




僕の身長 168センチ

火神くんの身長 190センチ



身長差22センチは

抱きしめるのには一番丁度いい身長差。





ーーーーーーーー身長差22センチ



と、どこかしらの雑誌で書いてあった。


ふと目にとどまった記事だった。


「22センチ・・・僕と火神くんの身長差・・」


そして、そんな記事を見た次の日。



「火神くん、ちょっと僕を抱きしめてもらっていいですか」

「はぁ?!黒子、お前頭大丈夫か」

「僕の頭は正常ですよ」

「じゃあなんだ、罰ゲームか」

「違います。」

「・・・・・・・。」



言葉をなくす火神くん。

僕もそれ以外は何もしゃべらない。しゃべらなくても気まずい空気が流れない。

そういう、仲にはなりたいけど

どうしても、そわそわする。


もっと、火神くんと仲良く、というか、最近の僕はおかしくて、

もっと、親密に、寄り添ってたいって思うようになった。



「と、とりあえず!俺はやらねぇ」

「なんでですか」

「お前のその意図がわかんねぇからだよ!」

「そうですか」


いえない。

抱きしめやすい身長差らしいからです

なんて、

そんなこと言ったら、気持ち悪がられる・・・。




===============



「おはようございます」

「おお、おはよっス!黒子っち!」

「黄瀬くん」

「ん?なんスか?」

「黄瀬くんは・・・あんまりかわんないですよね」

「????何がっスか?」


・・・・・・。


「黒子っち?」

「・・・僕をぎゅっ、ってしてください」

「?!くくくくく黒子っち?!どーしたんスか?!いっつも俺が抱きしめようとしたらいやがってくるのに!」


わたわたと慌てる黄瀬くん。

唐突に「抱きしめてください」って言っても拒否されそうだし。


それに、

どっちかというと青峰君のほうが身長は火神くんに近いけど、あの人に頼んだら何されるかわからないので、黄瀬くん。

ちなみに緑間くんは断固拒否されそうだったので。


「い、いいんスか・・・・?なんかわかんないっスけど」

「はい」

「じゃあ、いくっスよ・・・・?」




ぎゅっ・・・


あったかい体温が染みてくる。


火神くんも、こんな感じなのだろうか・・・。






============次の日ー



「おい、黒子」

「はい」

急に火神くんに呼ばれ、ぐいっと手を引っ張られる。


「わっ、ちょっと、」

「いいから来い」


体育館の裏へ誘導され、そのまま壁に押される。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ