07/17の日記

22:12
筧亮一:夕舞レポート!
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ワンコくんに会って、ワンコくんを弄りつつ、ちょっと深い話をしたのは、昨日のこと。

愛しくて仕方がない夕舞の家に行こうとしたけれど、楽しみすぎで早く家を出てしまった。
その為、少し時間を削るのと同時に涼もうと、とある場所に寄った。
その時だ、夕舞の恋人のワンコくんに会ったのは。

ワンコくんは相変わらず俺が嫌いなみたいで、無意識だろうけど「嫌なものを見た」という顔をしていた。
…それはまあ夕舞が大好きなワンコくんのことで、自業自得でもあるからいいんだけど。

夕舞の家に上がり、夕舞を犯…いや、夕舞と談話する為に持ってきたアイスを見せれば、案外あっさりと俺に気を許した。

言わなければ良いものの、そんなんじゃ夕舞が襲われても知らないよ、という意味も含めて、アイスの怪しさを匂わせた。
すると、さっきの可愛らしいワンコぶりはどこ吹く風、主人を守る番犬のように噛みついてきた。

それが面白いのなんので、ついでに夕舞に着てもらおうと持ってきた、手製のメイド服をちらつかせ、ワンコくんの素直さを利用して、卑猥な夕舞を想像させた。

…その反応は更に面白く、鼻を抑えながら、意外にも変態さを垣間見せた。
…いや、前々から案外変態さは俺に引けをとらないとは思っていたけれど。
オープンかムッツリかの違いなだけで。

ワンコくんは妄想という名の欲には勝てる自信がなかったのか、言葉を濁していた。

そんなワンコくんにアイスと精力剤の入ったお菓子とメイド服を押しつけて、時間が来たのを口実に俺はその場を去った。

あの後、ワンコくんが欲望に負けて夕舞を犯しちゃったのかは、…翌日つまり今、蜜来高校の教室にいる夕舞の様子から一目瞭然である。


―エロすぎる。
まさに、その一言で全てが物語る。
夏特有の暑さからか、玉のような汗を浮かべている。
加えて、腰を時々擦りながらボンヤリと窓の外の景色を眺めて、視線を下に向けては、たまに幸せそうに微笑む。
愛しげに細められている黒の瞳と、夏の暑さでほんのり紅潮させながら流す汗、開けたシャツから垣間見える所有印の証、そして情事後のような独特な妖艶さ。

…最近結成された夕舞の信者からしてみれば、鼻血ものである。
勿論、俺も。
…まあ俺は、夕舞信者のグループには属していないが。
アイツら、たまに夕舞をあーしたいだの、こーしたいだの、本気で危ない発言してるからね。
ワンコくんがいない所では、出来るだけ俺が守りたい。
…なーんてね。

つまりは、夕舞はあのワンコくんに喰われたのだ。
あの様子は、ワンコくんが夕舞を抱いた次の日にしか見せないから、絶対。

そんな可愛くてエロい夕舞を見れる俺らに対して、ワンコくんは悔しそうにしてたっけか。
…俺らからしたら、夕舞を独り占めできるワンコくんがズルいんだけどね。
そのくらい、いいじゃないか―…って思うけれど、夕舞大好きな上に恋人のワンコくんからしたら、気が気じゃないんだろう。

…たまには、そんな彼を同情してあげよーかなあ…なーんて。

そんなエロい夕舞や、(当たり前だが)上半身裸のまま、気持ちよさげに笑みながら泳ぐ夕舞、購買のフランクフルトを頬張る夕舞。
それから、―幸せそうに会長に「慎一」のことを語る夕舞。

予め調べておいた、彼のすんでいる寮の住所に、ワンコくん宛として夕舞を撮影したデジカメに挿入しておいたチップを同封し、投函した。
早ければもう時期届くだろう、…ちょっとしたワンコくんへのプレゼントだ。

―レポート結果、やっぱり夕舞は可愛くて凄くエロいっ。

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