好きな人の幸せが私の幸せ

□秘密共有者
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「おはよう」



隣から声がした




「灰原か…
あぁ、おはよ」






声の主は灰原哀。
密かに想いも寄せていたり








「江戸川君、」





「あ?」





「解毒剤の試作品、できたけど飲む?」




そう言って薄オレンジ色のランドセルから小瓶を取り出した


学校に持ってくんなよ…








「サンキュ」





俺はニッコリと笑い、渡された小瓶を眺めた
中には錠剤が2粒


「前にも言ったけれど、あまり服用しないこと。
分かったかしら?」





「あ、あぁ…」



キーンコーン
カーンコーン…







着席を促す予鈴が学校に響いた
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