突端相思寄話
□パンジー
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「何だ?パンジー?」
「うん。仕事にお疲れさんの
副長さんに、たまには
花でも見てもらおうと…。」
「ありがとう。」
俺が素直出したから
こいつも素直出したのか?
「パンジーの花言葉って
知ってる?」
「知らねー。」
俺は土方の耳元で
教えてあげた。
「物思い・誠実な愛・
私を思ってください。
頭良い土方なら俺が土方に
あげた意味、分かるよね?」
「好きだよ、十四郎。」
って囁いたら耳まで
真っ赤にして睨んできた。
「俺だって好きだ、銀時。」
消え入りそうな声で一言。
パンジーが運んだ
一つの幸せ。
花開く時は、一緒に
見れそうです。