CRIMSON CRIME



 

 ―――母様、母様!!


 ―――私、この前王子様に会いました!!


 ―――綺麗な金髪に綺麗な青い瞳…


 ―――まるで、童話の中から出てきたみたいな、美しい顔立ちでした…


 ―――まさか、本当に会えるだなんて…夢にも思ってなかったです…!!






 ――――いいえ…貴方が王子に会ったのは、偶然ではないわ。…それは、必然の出来事よ…









 「………王子」
 

 「…どうして、私を引き取ったのですか…?」





 「そんなの決まっているだろう。お前は俺の所有物だからだ」









 囚われの少女と、黒の王子の幻想曲……。




 




 ***

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