短編
□怖い先輩
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いつもは学校なんて昼くらいに適当に登校したりしなかったりなんだが、
今日は気が向いたから朝から行く事にした。
意外に朝日が気持ち良くて気分良く歩いていたのに、角を曲がったところで、黒曜の制服着た奴らがいやがった。
奴らはいつもヴァリアー学園に突っかかってくる。敵うワケねーのにな。
はぁ…朝からいい気分が台無しだ。
しかもなんだ?うちの学園の女子をいじめてんじゃねぇか?
ヴァリアー学園は男が九割をしめているから、女子は珍しい。
だから黒曜の奴らも興味を持ったんだろうよ。
まぁ、同じ学園の情けだ。助けてやるか。最初から黒曜の奴らは気にくわねぇしな。
とりあえずひとりに蹴りを一発。
んで、ひとりにフック。
ラストはみぞおちに肘打ちをくらわせてやった。
聞こえの悪りぃうめき声をあげて黒曜の奴らは倒れてった。
んで、ふと襲われてたうちの生徒を見る…
『!』
俺の動きが一瞬止まった。
……うちの学校にこんな奴いたか?
透き通った白い肌にこげ茶のふわふわした髪。
見つめていると、くりっとした目でこっちを見上げた。
『…っ』
やべぇ…可愛い。
なんか言おうとしてるのか、口をぱくぱくしてる。
まぁ、恐らく俺が怖えんだろうな。
うちの学校で俺の事をしらねぇ奴なんて多分いねぇからな。
いや…俺らの事…か。
ザンザス、スクアーロ、ベル、つったらヴァリアー学園の三強とか呼ばれてるらしいからな。
ちなみに俺の単体のあだ名は 鮫 らしい。
英語にしてシャークとかもうちょいかっこいいあだ名が良かったな。
それはともかく、怖がってるみてぇだし、退散するとするか。
俺は学校に向かって歩きだした。
学校ちゃんと行ってたらであいつに会えるかもなぁ…
…なに女々しい事考えてんだ俺。
そうこうしてるうちに向こうに学校が見えてきた。