短編
□僕の名前は白蘭
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僕は近くのスーパーにマシマロを買いに行っていた。
そしてマシマロを買って、スーパーを出た瞬間…
ゲキャギャギャギャ…キーィィィ
ドスン ぷしゅー
とまぁこんな感じの効果音を出して黒塗りのベンツがスーパーに激突した。
まぁもちろんびっくりするよね。
でももっとびっくりしたのはこっち。
その車をサングラスをかけた黒づくめの、いかにも悪い人って感じの奴らが五、六人。銃を構えて囲んだ。
…ってあれ?ここ日本だよ?
銃刀法違反だよ?
そ。ぼくはいま日本へ来てるんだ。
日本人達はみな口を開けて足を止めている。
バタンッ
そして何者かがぺちゃんこのベンツの運転席から飛び出した。
そいつがあろう事か思い切り僕に突っ込んできた。
ドスッ
『きゃっ…』
「いてっ」
僕は地面に尻餅をついてしまった。
ていうか、きゃっ?
見ると僕の上に乗っているのは…
「あれ、女の子…?」
歳は綱吉クンたちくらいかなぁ…
可愛い女の子だった。
息も絶え絶えで肩で呼吸をしている。
長い髪に高そうなワンピースを着ている。でもだいぶ擦り傷だらけだし、高そうなワンピースも所々破れている。
『…っ!た…すけて…』
僕と目が合うなり、女の子が弱々しい声で僕に言った。直後、気を失ってしまった。
「貴様何者だ!」
「彼女をこちらへ渡せ!」
嘘でしょ…日本まで来て面倒ごとなんてついてない…。
でも助けて…って。
可愛い女の子に頼まれたら、放っておける訳ないよね。
僕はその子を助けてあげる事にした。