小ネタ
□●夢の続きを見たかった
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一つ話をしよう。
僕、赤司征十朗その時階段の目の前に立っていた。
歩き出そうとした僕はすっころんでまあ派手に転んださ。
幸い人は誰も居なかったから良かったんだけど立とうとしたら僕の前に誰かが立ちはだかったんだ。
彼はとても背が高く、逆光でうまく影になっていて見えなかったんだ。
「大丈夫ー?」
「あ、敦…!」
彼…敦は何故かトトロの着ぐるみを来ていたんだ(以下トトロ敦と言おう)。
そのトトロ敦は僕の前でしゃがみ込むと手を差し出して来た。
「赤ちん転んじゃったの〜?俺運んであげるよ〜」
「うわっ」
僕を軽々と持ち上げてずんずんトトロ敦は階段を進んで行く。
此処は京都だろうとか、何故それを着ているとか(似合ってたけど)聞きたいことはたくさんあったけど、階段を登りきった敦は僕を下ろした。
「じゃまたねー」
そう言って手を振りながらトトロ敦は去って行った――…。
「…と言う夢を見たんだ」
「赤司っち疲れてる!?」
「大丈夫か赤司!?」
「だいたい何で京都の街並みにトトロが出没するのだよ!!」
「紫原君なら似合いそうですが…。して赤司君。感想は?」
「可愛かった。敦今度着てくれ」
「いいよ〜」
―――
母から聞いた夢の話でした。
母はトトロの人形とか言ってたのですが私にはトトロの着ぐるみを来たむーくんしか思い浮かばなかった…。