小ネタ
□○幸せの楽園へ
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・WC後
あの時、赤司を見たときからずっと何かが胸の奥で引っかかってた。
「降旗光樹、キミに話したいことがある」
「赤司!?」
その何かを知らないふりして見ないふりをして。
「いや、光樹と言った方がいいかな」
「え……?」
手を差し出した彼は柔和に笑っていた。
「一緒に戻ろう。僕らの“家”に」
「“家”…?」
帰るべき“家”があった。
ドアを開けば暖かい空間があったはずだった。
「赤司は俺の……何?」
「僕?僕はね――…」
「キミの、兄弟だ」
あんなに大切なことだったのにどうして俺は忘れていたんだろう――…。
「こーき!」
「せいじゅーろー!」
あの、幸せだった二人だけの楽園を。
「「ずっと一緒にいよう」」
誓ったはずの叶わなかった約束を。
叶えたかった俺達の願いを。
どうして俺は――…。
「光樹、僕と一緒に帰ろう」
―――
近日公開!←しないよ!