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□一応体育館ですけど!?
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「なぁもし黒子がミスディレを使わなかったらどうなるんだ?」

何時も使ってるわけではないが黒子の影は薄い。
無意識にミスディレクションを使ってるんじゃないかと思う程に薄い。

そう思う火神に黒子は納得したように頷いてみせた。

「天性のも含むので仕方ないのですが…一つ方法が」

そう言った黒子は少し困ったように笑った。





「なあ伊月君」
「なんだい日向君」
「うちのルーキーは何考えてんだ?」
「……さぁ?」

二人の目線の先には何故か朝から引っ付いて離れない後輩ルーキーがいた。
火神が黒子を抱き込むように引っ付いていて、黒子も満更じゃないのか少しだけ嬉しそうだ。

日向が黒子に何でこんなことになったのか問えば、黒子曰わく

「光が強くなれば影も濃くなると以前いいましたけど、それと同じで光が影を覆ってしまえば強烈な光になると言うことですよ」

だそうだ。

「いやいやいや意味わかんねぇよ。…伊月何してんだ」
「…何かいいネタない?」
「ざけんな!先にこっちを解決すんのが先だろ!」
「火神君暑いです」
「しかも動きずれーな。…止めるか?」
「…それは、やです」
「っ…。わかったよ我が儘だな黒子は」
「そんなことないです」
「『眼鏡に目がねぇ』…ことはないな、日向あるし。むしろ眼鏡なかったら日向じゃない。
じゃあ次『猫が寝込んだ』…誠凛の猫はピンピンしてるよ。おーいコガー!」

日向が伊月を叱ってる間に火神と黒子はいちゃいちゃし始める。
日向は伊月からのギャグ連打とルーキー達のいちゃつき具合にイラついて、髪をかきむしって叫んだ。

「だあああもう!いちゃつくなバカップルー!!」


【一応体育館ですけど!?】


(お前ら外周10周して来い)
(何でッスか!?)
(何でですか?)
(自覚なしかよこいつら!)
(まぁ落ち着けよ日向。何俺達もやる?)
(やんねぇよダァホ!)
 

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