965long
□みんな君のことを待ってる
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ある日水色の彼は赤い王様に尋ねました。
「君は敗北を知っていますか」
表情の浮かび上がりにくい水色の少年に赤い王様は迷いなく答えます。
「僕はそんなものは知らない。
勝利こそが絶対であり、全てに勝つ僕は全て正しい」と。
その結果でしょうか。磨かれた輝石達は散りじりになり王様の元を離れました。
王様は初めて寂しさを知りました。
歪で不器用だったけれど王様にはあの愛し方が精一杯だったのです。
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