番外

□クリスマス
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控え室ー
「うわ・・・ほんまに食べよった・・・」
「おなかがすいてたのよ 」
「せやけど 半端ない量やったで?
 スポンジケーキを4つ重ねて作ったケーキやて聞いたんやけど」
「4ホールぐらい簡単に食べるわよ」
「簡単にはいかへんやろ・・・・あ、見てみ・・・外」
「ん?わ・・・雪じゃない・・・ 」
「クリスマスの日に雪が降るやなんて、めっちゃロマンチックやん」
「そうね・・・・メリークリスマス」
「・・・メリークリスマス、姫さん」
「・・・今日ぐらいは名前で呼びなさい」
「せやな。今日は特別やし。緋朱さん、メリークリスマス」
「プレゼントはあげられないし、もらえないし・・・・来年は私にくれるわよね」
「来年まで俺ら一緒におってえぇの?」
「当然じゃない。何よ、かってに出て行くつもり?
 再来年だって、次の年だって一緒にいなさいよ 」
「嬉し〜な、そんな言葉くれるやなんて」
「不満かしら?」
「なワケないやろ・・・約束やで」
「ええ」

 空から送られた神様の贈り物を見つめながら 2人は静かに小指を結んだ―
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