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(デジクロ/タイキリ)



「織姫と彦星が年に一度だけ会える日か」
「どうした、キリハ?」
「いや、年に一度しか会えないとなるとな・・・・・・」
「あぁ、あの話か」
「なんだ。タイキは切なくならないのか?」
「う〜ん。そりゃ思うけどさ。
 俺だったらさ、本当にスキな人が向こう岸にいるって分かってたら
 神様に止められても、川を渡ろうとしてでも
 命がけで会いに行くと思う」
「・・・・・・情熱的だな」
「そうか?でも、俺にはキリハがこんなに近くにいるだけで嬉しいけどな」
「・・・・・・・・タイキ、オマエはもう喋るな」
「何でだよ。俺に毎日会える事が嬉しくないのか?」
「そういうわけじゃない!!」
「だって、オレらは織姫でもないし、彦星でもない。いつだって会えるだろ?
 だったら、俺は思う存分2人に見せ付けてやりたいけどなぁ」
「いい加減口を閉じろ!はずかしい!」
「でも、嬉しいだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・まぁな」

見上げれば、夜空に無数の星が 小さく輝いてた。




”命がけでも会いに行くよ”
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