番外

□クリスマス
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 今日はクリスマス。
 いくらココが田舎であろうが、町にはたくさんの明かりがともされ、これでもないぐらいに騒ぎたっていた。
 そんな中 ある会社ではクリスマスパーティーが開催されていた。

「なぁ、ほんまに俺らをつれてってくれるんの?」
「当然でしょ。言っとくけど、今日はクリスマスなのよ?貴方達、男4人でクリスマスを過ごすつもりなの?」
「ソレはヤだね。でもさ、姫サンは会社の娘だから出れる訳でショ?オレ達邪魔じゃナイ?」
「それは無いわ。貴方達がいれば、周りのお客様から注目を浴びれるもの」
「私達を餌にでもする気ですか?」
「違うわよ。でも、ある意味そうかもしれないわ」
「ボクの美しさに惚れないレディはいないさ」
「「「「うざい」」」」
「ひどい!!」
 
 緋朱は父親の会社の創立20周年をお祝いするにいたって、司会進行の役をわりふられているため、出席する事になったのだが、そうなると、家には木村家の4兄弟しか残っていない事になってしまうのだった。

「流石に家に貴方達だけを残すだけなのは不安でしょうがなかったのよ」
「そんなに俺ら心配なんやな」
「当然でしょ?貴方も一個人であるには変わりはないのよ?人を心配に思って何が悪いのよ」
「何も悪いっちゅー事は言うてないやろ。せやけど、ほんまに広いなぁ・・・・」
「・・・何よ、バイキングは食べ放題よ?食べないの?」
「タダ?」
「食べ放題=無料という常識を持っていないの?」
「姫さんは食べへんの?」
「あのねぇ、私は司会進行役なの!食べてる暇は無いわ」
「ふ〜ん。それやったら何か取ってくんで?」
「ホントウ!!アッ・・・・べ、別にいいわ・・・」
「照れんでえーやん。好きなものは一番に食べるべきやって」
「・・・な、なら・・・・アレを取ってきて・・・」
「・・・マジであれですか?姫さん」
「う、うるさいわね・・・・いーから取ってきなさい」
「・・・アレは姫さんが取ってきた方がいいんちゃうか?俺には似合わへんで;」
「普通の女の子が食べられる量じゃないでしょ・・・・・」
「姫さん、食えんの?」
「食べたいから言ってるんじゃない!」
「・・・・俺の方が恥ずかしいんやけどなぁ・・・・;;」

「うわ、翡翠があんな可愛いケーキ(特大)の方に向かってるよ」
「何する気だろうネ」
「翡翠は甘いもの、苦手でしたよね」
「「「・・・・・・・・もしかして、姫サン(さん・様)?」」」
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