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(覇王/コブチヒ)

とある高校の屋上でバトスピの雑誌を読みふける高校生がいた。

「おぉ!チヒロ、本当にデザイナーになったんだな!」

コブシが見ているページは 新しいスピリッツの期待のデザイナーのページだった。
女子というコトを明かして以来、男性からモテるようになったチヒロ。
今では 高校より、仕事の方が忙しく、あまり学校に来ていない。

「・・・そういえば、最近会ってないなぁ。あにぃにも、チヒロにも」

コブシは普通の高校生としての道を歩んでいた。
バトスピは当然の如くまだ続けている。
しかし、多くの部活から色々と勧誘が来て、体力もつき、昔の面影が見えないほど痩せてしまった。
筋肉がついたおかげだろうか、脂肪という脂肪は減った。
周りの皆は少なからず驚愕していたし、何故かモテるようにまでなった。

「・・・・会いたいなぁ・・・・」

いくらテガマル組の絆が壊れていなくとも、会えないと寂しい。
テガマルは16歳ぐらいになってから仕事も増えたと言っていた。会えるわけがない。
チヒロも先ほど言った様に会えるわけも無い。

「はぁ・・・・・・・」

ついでに言わせれば、こっそりチヒロの事を思っていたりもする。
けどチヒロはテガマルが好きなはずである。
報われない片思いはもう3年目に突入した。

パラッ

ページをめくると、チヒロのインタビューのページが開いた。
そこには好きな人のタイプが描かれてあった。

「え・・・・・・・?」

コブシは目を見開いた。
ここにはある人の特徴が書かれてあった。
テガマル組なら、テガマル組と付き合ったものたちなら分かるほどの特徴が。
コブシはすぐさまポケットに入っていたケータイを取り出し、電話のカ行を開く。

”日下 チヒロ”

プルルルル、と耳元で鳴るにつれて、不安と期待とが交互に襲い掛かる。

「あ、チヒロか?あぁ、オ、オレだ。いや、悩み事とかじゃないんだ。
ただ、週末ちょっと会わないかってことで・・・話したいことがあるんだ。
あ、で、でもチヒロがいそがしいんだったら・・・お、おぅ!分かった・・・時間はそっちの都合に合わせるからいいって。
わかった。んじゃ、約束だからな」









記者『好きな人はいますか?』
チヒロ『はい。まだ告白してないんですけど、緑のデッキ使いで、ウシワカを愛してる優しくて信頼できる人ですね』
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