ドタバタな日常
□八日目〜アホ毛の使い道〜
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「あ、そうそう。で、とりあえず明日のことなんだが...」
と言って、紙を色々出してくる
俺と銀八の間に紙を置き、二人が見えるようにする
「さっき、ザッと書いた明日の予定だ」
「へぇ〜」
銀八も真面目な所があるんだな…と思いながら、予定表を見る
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起床 6:00
朝食 7:00 食堂にて
勉強 9:00〜12:00 広間エビにて
40点〜50点組 テスト直し 早奈英が見る
30点〜40点組 とりあえずテスト直し 俺が見る 途中から早奈英も
昼食 12:15くらいから 食堂にて
勉強 13:30〜17:00 広間エビにて
各々さっきの続き…もしくは、問題集
夕食 17:30 食堂にて
風呂 19:00
風呂を上がり次第、各自部屋で勉強
就寝 22:00
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と、書いてある
「銀八…一ついいか?」
「ん?なんだ??」
「これ、勉強しすぎじゃね?俺でもここまでやったことないんだが…」
そう…俺も勉強が好きか嫌いかっていったら、大嫌いだ
そんなに勉強したら、俺でも気分悪くなるぞ
なのに、そんなに出来ないみんながそれだけの勉強をしてみろ
嘔吐、喀血、狂い…どんな症状が出るか……
「それは、俺も考えてるんだ。とりあえずどうなるか試す。そしたら、次の日から奴等に合った勉強方法に変えりゃあイイ」
銀八がいう
「銀八がそこまで考えてるとは…意外だな」
あ…!
つい、本音が出てしまった
「あったりまえだろ?俺の給料がかかってるんだから」
あ、やっぱそうなのか
まぁ、別にいいんだが…
「他の計画はいいと思うぞ。とりあえず、明日はこれでいこう」
俺も含めて様子見だ
「だよな〜俺、天才じゃね?」
銀八はそう言って、顔を近づけてくる
「んなワケねーだろ?お前が天才だったら世の中の9割の人間が天才だ」
顔を逸らし机に肘をつき、ハァとため息をつく
「ひでぇなお前は、いっつもいっつもよォ…」
そう言いながら銀八は俺の肩を引き寄せる
「なッ…!!テメェ、何しやがんだ!!」
離れようとするが、大人の男の力には到底敵わない
くそ腹立つゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!
「俺だってな、大人なんだよ?大人は―特に男はなめちゃいけないよ」
耳元で囁くように
「早奈英ちゃん」
俺の名前を紡ぐ
あ、初めて銀八が大人に見えた
とは思ったが口に出すにはちょっと勇気が足らず黙っていた