ドタバタな日常

□十三日目〜見た目だけで判断出来ないことがある〜
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早奈英が出ていってしまった


が、先生の所はもう始めている


「なぁ、俺らもとりあえず復習しねぇか?」


そう呼びかけると、志村と柳生は同意して復習を始めた


だが、ヤンキーの2人は違った


「…わかんねェからやらねェ」


そう呟いたのは高杉で


「ヤダヨ、面倒だし」


と、アホ毛をいじっているのは神威


「いや、けどやらねぇといけねぇんだから」


俺が言うと


「土方くんさぁ、真面目過ぎてつまらないよね」


突然、神威にそう言われる


「確かになァ」


それに同意する高杉


二人して机に肘つきやがって


「そんなんじゃ、早奈英に相手にされないよ?」


ニヤリと挑発してくる神威


「……余計なお世話だ」


そこでつい、タバコを咥えそうになるが自分が高校生なのを思い出しそっと元に戻す


「けど、俺らラッキーだよね。早奈英に教えてもらえるから」


神威がニヤッとしながら、高杉に話しかける


ま、確かに


あの白髪に教えてもらうのは勘弁だしな


「そうでもねェぞ?」


そう答えたのは高杉


あ、確かコイツ早奈英と幼馴染なんだっけか?


「なんで?」


「アイツ、意外とスパルタだからなァ」


ククッと喉を鳴らす高杉


マジでか…


アイツがスパルタだったら怖いだろ


100%怖いだろ


「え〜遊べると思ったのになぁ」


プクーと頬を膨らます神威


勉強合宿なのに遊べるとか思うな


もういいや、復習しよう


そう思って、シャーペンを手に持つと


ドタドタドタドタ!!!!


物凄い人数が廊下を走る音が聞こえる


なんだ?


そう思って手をとめると


ガラッと広間エビのドアが開いて


「お嬢様ァァァァァ!!!!どこですかァァァァァ!!!!」


俺から見ても分かるような高級そうなスーツを着て白い手袋を着けた、俗に言うイケメンが叫んだ


「「「は…?」」」




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