ドタバタな日常

□五日目〜ツッコミの嵐と犬の可愛さ〜
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勉強合宿当日――


の朝



私は、泊まる道具を持って教室に来ていた



とりあえず、教室に集合らしい


というか、泊まる場所とかどういう風に勉強するとか…そういうの全然知らされてないんだけど



続々と集まってくる3Zメンバー


「早奈英〜おはようヨ〜」

「早奈英ちゃんおはよう^^」

「早奈英、おはよう」


いつもの3人が、話しかけてくる

「おう、おはよ!!」


みんなそれぞれに、大きい鞄を抱えている



自分たちの席に荷物を置き、また俺の所に集まってくる


「ついに、今日から合宿ね」


妙が、笑顔で話しかけてくる


「そうだな〜」


「私、昨日ワクワクして寝れなかったネ!」


そんな神楽には、うっすらと隈が出来ている


「僕もだ。明日から、妙ちゃんと寝泊まりが出来ると思うと…」


と、言って顔がニヤける九兵衛


「フフ、そうね。昔を思い出すもの」


いや、妙。九兵衛は、そういう意味で言った訳じゃないと思う


口には、出さないけどな!



すると、なんか後ろに気配を感じバッと振り向く

と、同時に俺の頭に腕が回された


要するに抱きつかれた


突然すぎる出来事に思考がついていかない中、上から声が聞こえた


「よォ、早奈英」



はい〜もう、この声で分かったー



「晋助く〜ん?"よォ"じゃねェよ!!"よォ"じゃ!!!!」


晋助の腕を掴み、人がいない方に投げ飛ばす


「うおッ!?」


晋助は、この事態を予測してなかったのか呆気なく飛ばされる



「早奈英、朝から大変アルな〜」


と、心配してくれているらしい神楽


「ああ…」


本当にな…


思いっきりしりもちをついた晋助


「チェ…。まさか、投げ飛ばされるとは」


立ち上がり、ズボンを叩く


「いや、投げ飛ばさないんだったら他に何があるよ?」


この状況でどんな予想してたんだよ、コイツは


「『ちょっと!離してよ!!晋助のバカッ!!!!もぉ〜恥ずかしいじゃん//』みたいn―」


「オ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙」


気持ち悪すぎて、吐き気


実際に吐いたわけじゃないから


「どんな予想だよ!?どっから声出してんだよ!?何で、照れてんだよ!?俺はどんなキャラだよ!?ツッコミどころ満載すぎて、わけわかんねぇよ!!!!!!!」


よく、噛まずに言えたなと思う


そのツッコミを聞いた晋助は


「…照れんな」


と、俺に向かって言う


「照れてねーよ!!!」


「嘘吐けェ…。耳まで真っ赤じゃねェかァ」


「ツッコミすぎて、酸欠状態なだけじゃボケェェェェェ!!!!!!!」


辛すぎて、ハァハァと息をするたびに上下に揺れる肩


「…もう、俺はツッコミしねェ。何があっても無視する」


そう、宣言した矢先―



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