侍VS妖
□第一回戦〜美男美女がたくさん〜
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私が提案すると
「分かった。じゃあ、お前ら。一人一人自己紹介しろ」
副長がそう言ってくれた
「フン。そこまで言うなら自己紹介してやらんことも無い。僕の名前は白鬼院凛々蝶だ」
黒髪パッツンの子は白鬼院凛々蝶というらしい
「なんだこのガキ…いちいち腹立つな」
副長がボソッと言う
「私の名前は御狐神双熾です。凛々蝶様のシークレットサービス(SS)です」
イケメンの人が言う
「シークレットサービス?なんですかィそりゃあ」
沖田さんが聞く
「身の回りのことをお世話したり、安全を守ったり。ボディーガードと執事が合わさったものです」
御狐神さんが丁寧に教えてくれる
「へぇ〜そうなのか」
実際、私も分からなかったから教えてもらって良かった
「俺の名前は反ノ塚連勝」
黒髪天パの人も言う
「私は雪小路野ばらよ。不本意だけど反ノ塚のSS」
綺麗な女の人が若干機嫌が悪くなる
「私の名前は、髏々宮カルタ。蜻様のSS」
フワフワの子が言う
てか、蜻様って誰?
「俺は渡狸卍里だ!不良だ」
金髪の少年が勢いよく言う
いや、不良っていう説明はいらね
「僕の名前は夏目残夏で〜す☆よろしく〜♪ちなみに渡狸のSSだよ〜」
うさ耳をつけた人がアハハ〜っていう雰囲気で言う
「俺の名前は青鬼院蜻蛉だ!お前はSだな!!」
銀さんに声がよく似た人が私を指差して言う
「あ、よく言われますね」
沖田さんにも、『お前はSだからつまんねーでさァ』って言われてるからな
「良かったな〜総悟。趣味合いそうじゃねぇか」
副長が棒読みで言う
「まぁ、そうですねィ」
と沖田さん
「あんた達はどこから来たんだ?」
このままだと話が脱線しそうなので、私が軌道修正をかける
「いや、俺達もよく分かんないんだけど。いつものようにラウンジで朝ごはん食べてたら、ジェットコースターに乗ったみたいにフワッてなって気づいたらここに…」
夏目さんが説明してくれる
なんという非現実的な話
「はぁ?何訳わかんねェこと言ってんだ」
案の定副長の勘に障る
「けど、本当のことなのよ?」
雪小路さんが言う
「ああ…これ以上説明のしようが」
反ノ塚さんも言う
「うん…全部本当のこと」
カルタちゃんが言う
「そうだそうだ!!頭かてぇんだよお前は!」
副長に向かって怒鳴る渡狸くん
あ〜あ、この子やっちゃったよ本当
どうなっても私は知らない