ドタバタな日常

□七日目〜勉強合宿の班〜
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荷物を軽く整理していたら、あっという間に5分が経過


「お、そろそろ時間がヤベェぞ」


俺がみんなに言うと


「本当アル!早く移動するヨロシ」


神楽ちゃんが勢いよく立ち上がる


「そうね。じゃあ、行きましょうか」


「ああ」


4人で部屋を出た













「....というか、広間Aってどこ?」


しばらく、彷徨っていて気づいた


「よく考えたら俺ら...広間Aの場所知らなくね?」



「「「あ」」」


よく考えなくても、普通思いつくであろうことを今思いついたバカな俺


「た、確かに....全然知らないわね」


妙もどうしようかと迷っている


「しかも、銀八のあの様子だと本当に広間Aかどうかも怪しいぞ」


「そうだな。うむ、困ったものだ」


4人で頭を悩ませる


「あ、そうアル!!」


神楽がポンと手を叩く


「誰かに聞けばいいアルヨ!その辺の奴に」


あ、それもそうか


「いや、けど。もし『広間A』って名前じゃなかったら、とんだ恥だぞ」


「一か八かネ!ジャンケンで負けた人が聞くアル!!」


え...マジでか


「そうしましょうか、時間も無いことだし」



確かに、時間がない


「じゃあ、そうするか。ジャンケンで勝った奴が聞くのか?負けた奴が聞くのか?」


「負けた人アル」


「掛け声はどんなのだ?『ジャンケンポン』か『ジャーンケーンポン』なのか?」


「『ジャンケンポン』アル」


「『ジャンケンポン』の『ポ』で出すのか?『ン』で出すのか?」


「『ン』で出すアル」


「分かった。じゃあ、やるぞ!!」


「質問が多かったな」


九兵衛が呟く


「疑問は解明しとかなきゃな」


「そ、そうか」


「じゃあ、行くぞ!ジャンケンポン!!」


と同時に咄嗟にみんなの手を見る


俺→グー

神楽→パー

妙→パー

九兵衛→パー



「えェェェェェェェ!!!!!!!一発KO!?」


はやっ!!速攻で終わった


「じゃ、早奈英。まかせたアル。私たちはここで待っとくネ。なるべく、すぐ聞くヨロシ」


負けたものはしょうがない


だって負けたんだから


周りに視線を走らす


すると、丁度ジャージを着た団体が来た


せめて女来い!!


じっと見てるがいるのは男だけ


マジかよコレ


3人の方をチラッと見る


『早く聞くアル』


口パクで言ってくる


マジでか


渋々頷いて近づく


とりあえず、目の前にいた奴に話しかける


「あ、あの〜...」


すると、その人は笑顔で


「はい、なんでしょう?」


敬語で話した


どこの執事だよ


なんて、思ってたら周りの奴らが集まってきた


「え?何々??」


「逆ナン??」


みたいな声があちこちで聞こえる


いや、ちげーよ。殺されたいのかお前ら




とは口に出さず


「え〜と、ちょっと場所を聞きたいんだが...」

と、俺が言うと


周りがざわつく


「なにこの子。可愛い」


「この口調って結構イイよね」


とか、コソコソ聞こえる

ねぇ?マジで殺されたいの?


「僕に分かることでしたら、何でもお聞きください」


うやうやしく礼をする


いや、だから執事かって


「ああ、どうも。でだな、名前がよく分からないんだが...。広間.......」


あ〜こっから口に出したくねぇ!!


「広間??」


勇気を出せ俺!頑張れ俺!!


「あ〜っと....。広間A?とかそんな場所らしいんだが。知らないか??」


どうか間違えてませんよーに!!!


心のなかで祈る


すると、周りで爆笑が起こる











ガッツリ違うじゃねぇかァァァァァァ!!!!!!!




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