ドタバタな日常

□七日目〜勉強合宿の班〜
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「まず、女子班だな。まぁ、ここは早奈英、神楽、志村姉、九兵衛だ」


まぁ、そりゃあそうだろうな


普通に考えて


「キャッホーイ!!みんなと一緒アルゥ〜!」


飛び上がって喜ぶ神楽


「ウフフ、嬉しいわ」


ニコニコしながら言う妙


「た、妙ちゃんと一緒に…」


鼻血がダラーと垂らしながら、言う九兵衛


いや、だからアンタは何考えてんの


絶対いやらしいこと考えてるだろ


なんてツッコミを心の中でする


「他は、猿飛、たま――」


女子班の発表が終わる


「じゃあ、次男子だな」


男子がゴクッと唾を飲む


「まず、高杉、沖田、新八、近藤」


という異例のメンバーの発表にブーイングが飛ぶ


「なんで俺が沖田と近藤と一緒なんだァ」


「俺も納得出来やせん!近藤さんはともかく高杉は…」


高杉と沖田が文句を言う


「高杉が何か仕出かさないように見張りをするのが、沖田と近藤なんだよ。分かったか?」


俺だって不本意だけどよ…と言う銀八


まぁ、普通だったら近藤と沖田と土方と山崎が同じハズだからな


「はい、じゃあ次。神威、土方、桂、山崎」


「だろうなと思ったぜ…」


ハァとため息をつく土方


「あ、やっぱそうなった〜?」


神威もなんとなく予想がついていたらしい


ヤンキー二人には、それぞれ見張りがついたみたいだ


「そういや、俺には見張りはつけないのか?」


なんとなく気になったので聞いてみた


「あ〜お前がいる部屋の前が土方たちで、横が沖田くんたちだから。間接的に見張ってもらう」


銀八が説明してくれる


「なるほどな」


俺が納得したら


「はい、じゃあ次〜―――」


部屋割りの発表を再開した








全員の部屋割りが発表されたところで、各部屋に移動した


「けっこう広いアルな〜」


神楽が言う


うん、思ったより広い


「だな」


俺が返事すると


ピーンポーンパーンポーン


部屋にあるスピーカーから、いきなりそんな音が聞こえる


「な、なんだ!?」


ガラにもなくビビってしまった


「え〜こちら、銀魂高校三年Z組の坂田銀八でぇ〜す」


音でかっ!!


しかも、後ろの方から「やめてください!」とか声が聞こえる


「さっき、言い忘れたけど〜。10分後に、え〜とどこだっけ??なんか、やけに広い所...広場じゃねぇし。体育館でもねぇし。どこだっけ?」


グダってんなよ


さっさと言ってやれよ


「あ、そうそう。広間Aとかそんなん。そこ集合な。テストっすから」


曖昧なところだな


大体、『広間A』ってなんだよ


そんな場所あるわけねぇだろ


ネーミングセンスなさすぎだろ


「テスト嫌アル。すっぽかそうかな〜」


神楽ちゃんが言うと、それが聞こえたかのように銀八が注意を促す


「あ、それと、テストすっぽかした奴な。ソイツ、この合宿の間飯食うの禁止な。じゃ」



プツッという音とともにスピーカーから一切音がしなくなった


「食べれないのはダメアルゥ!!絶対、テスト行くネ!!!」


さっすが銀八。分かってるじゃん


「そうね。ご飯はさすがに食べたいもの」


妙が言う


え、妙もすっぽかすつもりだった?


「だな。さすがだな。ぬかりがなかった」


九兵衛までェェェェ!?!?


「そ、そうだな...」


一番アナタ達に抜かりがないよ


そう思った俺であった



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