文系人間A

□さいご?
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それはきっと最後の日



何もかもが終わってしまう...何を聞いたわけでもなく直感的にそう感じた







辺りには勢いと範囲を拡大し燃え盛る 炎


そして必死に逃げ惑う人びと




いちめん焼け野はらと化していた









しかし私は目の前にいるたった一人の人と立ちつくしていた










恐いなんて感情は感じない無心で相手の眼をジッと見つめた










その人はなんの迷いも見せず私の肩を抱きしめた







それに答えるように抱きしめかえした









するとその人は右耳 元で一言呟いた





"好きだよ"
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