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□落
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「あたしと、食べて....」
純真な顔した君が左手のひらに差し出した
これを喰らえば個人失う、、だがそれとともに甘い永遠の快楽が
半年前の自分ならためらわず簡単に頬張れただろう
でも今"ソレ"を目の前にして迷ってる
知りたいという好奇の欲が全てを無に変えてしまった
戸惑いのなか残ったのは君の存在
なにを考える事もなく すがるように小さな一口含んだ
爽やかな甘味と酸味、瑞々しさが舌へ広がる
いつの間にか君は消え 、光と意識は遠のいていった
手をつけてしまった真っ赤な果実