バイオハザード短編更新
□伝わらないなら手を繋ごう
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「ねぇねぇ、ピアーズ?」
「なんだよ、」
午後の昼下がり、ピアーズと名無しさんは公園のベンチに座っていた。
「好きな人いないの?」
ニヤニヤしながらピアーズをみるが、無表情で
「いない」
とだけ言って手にもっていた缶コーヒーを飲み干す
「ちぇ、つまんない………」
足をばたつかせていじけてみたが
ピアーズは相変わらずの無表情
「………でも少しだけなら気になるやつはいる………」
「うっそぉ!誰々!」
前のめりになってピアーズに近づいた
「誰だと思う?」
「うーん、HQのオペレーターの子?」
「違うなぁ」
今度はピアーズがニヤニヤし出した。
「えー、あの子かわいいのにぃー。ピアーズどうかしてるよ!」
「人の好みはそれぞれだろ?」
ふぅと息をはくと、ピアーズはそっと右手を名無しさんの左手にのせた
「へ?ピアーズ?」
「名無しさんの手も冷たくなってきたし、帰るか」
ピアーズの顔が赤かったのが寒かったせいなのかは誰も知らない
おまけ*
「手が冷たいのは冷え性なんですぅ」
「新陳代謝がよくないんだな」
「そんなことないもん」
「ランニングするか?」
「いやだ!」
「あんた……よく運動嫌いでBSAAに入れたな………」