バイオハザード短編更新

□いつもより少し近い距離
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名無しさんはやっと今日の訓練が終わり、休憩室で休んでいた。


すると、同じように訓練を終えたベクターが入ってきた。




「お疲れさま、ベクター」



「あぁ、今日は特にきつかった。」



二人は最近付き合い始めたばかりで緊張し、なかなか話をする機会がなかった。

それもあってか長い間たわいもない話で盛り上がり、話題は料理の話へ――






「名無しさんは料理とかするのか?」



「一応するよ。肉じゃがとかさ。」



「そうか。意外に家庭的なんだな。」



「意外って何よ。もぅ、………ベクターもするの?」



「一応な………。」


と少し照れながらそっぽを向いた。



(可愛いとこあるじゃん。)



「名無しさんは何が好きなんだ?」


「へ?!」


急に「好き」という言葉が出てきたのでびっくりしてしまった。



「いやっ…………なんだっ………そのぉ………好きな食べ物はあるのか?」



ベクターがいつもと違いたじたじしていた。



「(こんなの始めて見た……)んーオムライスかな?」



「オムライスか………オムライス…」
「でも、ベクターは仕事ばっかりで料理とかしないイメージがあるなぁ。日本人ってそんな感じじゃん?」


と冗談で言ったのにも関わらず


「なら、今日、夕飯は食べに来い!作ってやる!」



「………ベクター?」



その目は怒りに燃えていると言うよりは闘志に燃えている目だった。
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