バイオハザード短編更新

□生ぬるい水に溺れてるみたいだ
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「じゃあね、また遊ぼう。」


そういって別れた名無しさんと友達。今日は久々にに友達と映画を見に行った。



名無しさんは寒そうに身体を震わせ、足早に帰ろうとしていた。



「あっ、名無しさんじゃん。久しぶり。」


ふと声をかけられた方を向くと、昔の男友達が笑顔で手を振ってきた。




「久しぶりだね。元気してた?」



「うん、まぁね。そうだ!立ち話もあれだしそこの喫茶店で話さないか?」


「(久しぶりだしいっか)……いいよ。」



名無しさんは何の気なしにその人と喫茶店へ向かった。





**********



ベクターは恋人である名無しさんの帰りが遅いことに苛立っていた。


「まったく、あいつはなにしてんだよ。」



「友達と映画みる約束してたんだろ?」



「あぁ………。」



「その友達ってのが男だったりしてな。」



「はっ?そんなわけないだろ!」


ベクターはスペクターの胸ぐらを掴んだ。



「冗談だって!」


ベクターは冷たい目で睨み付け、スペクターを離した。



「ふん………。ちょっと見てくる。」




近くに置いていたバイクのキーを取り、いそいそと出ていった。




「ったく名無しさんのこととなると、余裕がなくなるんだから。」
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