バイオハザード短編更新
□大好きな君の手
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10月に入り、肌寒くなってきた今日この頃………。
名無しさんはベクターの部屋を訪れた。
「ふぅ〜。やっぱ日本人はこたつだわ〜。」
「また、こたつかよ。いい加減に自分で買ったらどうだ?」
「嫌だね。面倒だもん。」
そういってこたつに潜り込んだ。
実際、こたつ目当てで来ているわけではない。それは単なる口実。
本当はベクターに会いたくて来ているのだ。
「ほらっ、これ飲んだら帰れよ。」
「えー!でも頂きます。」
ベクターは名無しさんにココアを渡す。この優しさが名無しさんは好きだ。
ベクターは名無しさんの向かいに座り、こたつに入った。
「お前、いっつも美味しそうに飲むよなぁ。」
急に笑いながら話してきたので、名無しさんはドキッとして、ココアをこぼしてしまった。
「あっつ!」
「おい!大丈夫か?」
ベクターは急いで近くにあったティッシュで拭いた。