バイオハザード短編更新

□大好きな君の手
1ページ/3ページ


10月に入り、肌寒くなってきた今日この頃………。


名無しさんはベクターの部屋を訪れた。




「ふぅ〜。やっぱ日本人はこたつだわ〜。」



「また、こたつかよ。いい加減に自分で買ったらどうだ?」



「嫌だね。面倒だもん。」



そういってこたつに潜り込んだ。


実際、こたつ目当てで来ているわけではない。それは単なる口実。

本当はベクターに会いたくて来ているのだ。




「ほらっ、これ飲んだら帰れよ。」



「えー!でも頂きます。」


ベクターは名無しさんにココアを渡す。この優しさが名無しさんは好きだ。


ベクターは名無しさんの向かいに座り、こたつに入った。


「お前、いっつも美味しそうに飲むよなぁ。」


急に笑いながら話してきたので、名無しさんはドキッとして、ココアをこぼしてしまった。


「あっつ!」




「おい!大丈夫か?」



ベクターは急いで近くにあったティッシュで拭いた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ