biohazard長編更新ベクター
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「今日はここまでだな。名無しさんは体力が無さすぎる。ちゃんと自主練しとけよ。」
「はい、……もう動けない!」
一日中走らされ、体が悲鳴をあげている名無しさんは、ベクターの終了の掛け声を聞くと、その場に大の字に寝てしまった。
「はぁ、こんなんでへこたれてどうするんだ。」
ベクターは呆れながら名無しさんの横にどかっと座り、マスクを外した。
「だって、あれはないですよ。後ろから鉄球転がすとか!」
「あそこまでやらねば成長しないだろ。」
すっと立ち上がると、まだダルそうな名無しさんの手を引っ張って立たせた。
「もう、一歩も歩けないです。」
「そうか、せっかく飯につれていこうと思ったのにな。」
不適な笑みを浮かべ、荷物を持って立ち去ろうとしていた。
「うわぁぁ、待って下さい!行きますよ!」
名無しさんも急いでベクターの後をついていった。