杯兄弟ともう1人の弟シリーズ
□海の向こうから麦わら帽子を持ってきた男
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シャンクスとの再会
ーある夏の日のことだったー
エースとサボが夏休みということもあって、夏休みの間は保育園に行かなかった新一とルフィは今日も近くの山に出かけようと準備をしていた。
新「ルフィ!弁当持ったか?」
ル「おう!全員分持ったぞ!」
新「俺も着替えとタオルと水筒は揃ったし、…よし!もうエースとサボが一緒でも大丈夫って言ってくれたからな、2人が待ってる、行こうぜ。」
ル「おう!」
バタバタ…
ピンポーン…
ル「ん?誰か来たのか?」
新「エースとサボは家の中だから誰か来たみたいだな。誰だ…?」
階段の上から玄関が見えて覗いてみると、エースが玄関をあけて固まっていた。
エ「あ…あ…あ…赤髪〜〜!!!!????」
サ「エース!!赤髪って……ルフィの恩人の赤髪のシャンクスかあ!!!!????」
そして2人の言葉を聞いたルフィは一瞬固まった後あっという間に玄関まで行くと、2人の間からジャンプして外を覗き込んだ。
ル「あ…あ…!間違いねえ…!夢じゃねえ…!シャンクス……!
…………!!シャンクスだあ〜〜〜!!!!!!」
ルフィはそのまま2人を飛び越えて門を開けてシャンクスに飛び付いた。
シ「うおっと!ルフィ〜〜!!元気だったか〜〜!!??
また生まれ変わってガキに戻っちまったな〜!」
ル「シャンクス……!!
ジャングズ……!!なんでだ……!なんでだかしんねえけど、涙、どまんねえ……!!
……けど、ししししっ!またガキに戻ったけど、シャンクスもあん時とおんなじ姿だから若くなってるぞ!
こっからだ!またこっから始めりゃあいいんだ!」
ルフィはシャンクスの頭に抱きついて、号泣していたが、すぐに涙を流しながらも満面の笑顔になってシャンクスに話しかけた。
シ「……ルフィ、まだ思い出してねえ部分があるんだな。
まあいい。今日から1週間日本にいるんだ。ルフィ、今日は1日空いてるぞ。
どっか遊びに行くか?
それとお前らも皆で行かねーか?」
ル「行く!!!!」
サ「赤髪のシャンクス……ルフィを守ってくれてありがとう。
とまあ挨拶はここまでだ。
ルフィを味方につけたら俺たちが断る訳にはいかねえよ。
今日は遊ぶか。なあエース!!新一も出てこいよ!
それで1週間の滞在の間はどこに泊まるんだ?」
シ「ん?実はルフィにもエース、サボにもいい土産話と渡してえもんがある。
だからそれと交換で1週間おめえらの家に厄介になりてえ。
土産話も渡してえもんもお前らにとってはこれ以上ないいい話だ聞いて損はさせねえ。
今日の夜聞かせてやる。
どうだ、乗るか?」
エ「もしその土産話が俺たちが欲しい話なら……その話乗った!!」
サ「俺も構わねえ。新一!!
この男が俺たちが話した前世の話に出てきたシャンクスだ。
シャンクス、俺たちのもう1人の弟の工藤新一だ。」
新「お前がシャンクスか。
俺は工藤新一、シャーロック・ホームズの弟子だ!!」
シ「ほう……?将来が有望そうなガキだな。よろしくな。新一。
俺はシャンクス。ルフィの友達だ。」
新一はシャンクスを見上げて啖呵をきったが、シャンクスは興味深げな表情をしながらしゃがみ込みながら自己紹介をして、頭を撫でた。