おやすみ。

□片想い?
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恥ずかしさのあまり急いではなれようとした私だったが、ケテルさんの両腕が私をしっかり抱きしめとていて離れられなかった。
細くて綺麗なケテルさんにこんなに力強さがあろうとは。

「ケテルさん?!」

「姫子。私がここに来たのは、姫子に話があったからだ。」

話?こんな状況じゃまともに聞けるわけな-

「私は姫子が好きだ。」

「え?」

「姫子は私のことが嫌いか?」

ケテルさんは少し寂しさをまとった声でそう言い、腕の力を弱めた。

「……す、好きです。私もケテルさんのことがっ

ピカッ
ガラガラドドーン

先ほどよりも大きな雷に、私はまたもやケテルさんに抱きついた。今度は首に手をまわしていたが。
「よかった。姫子と両想いということだな。では、これからは何をしてもいいんだな?」

ケテルさんはほほえんでそう言った。

「はい。両想いですね。…って何をするつもりなんですか!?」

怪しげな質問に引っかかりを覚えた私は慌てて距離をとろうとするも、

ケテルさんは私の頭の後ろに手をまわして押さえると、

「…んぅっ?!」

キスをした。

「お互いに好きなのだから、してもいいんだろう。なにかおかしいか?」

涼しい顔で言ってくるケテルさんにドキドキがおさまらない。

「いや、おかしくはないですけど…は、恥ずかしいです//」

「恥ずかしい?それはなぜだ?」
ケテルさんは尚も涼しい顔で、とんでもない言葉を口にした。

「守護者たちが見ているからか?」

…………え?
今なんて言いました………?

守護者たちが見ている???
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