たいばに。
□It can do what.
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今日の昼。
バニーが珍しく『仮眠をとらせて下さい』と仮眠室に消えていった。
…まぁバニーの疲労は、ヒーローである以上、今に始まったことでもないので、最初はここしばらくの疲れが出てしまったのだろうと、そんなに気にも止めなかったが……。
…なんとなく、仮眠室に向かう時のバニーの顔が頭から離れなくて…。
考える前に行動する派な俺は、溜まった仕事と向き合うのが嫌なだけだから、…とかなんとか、自分の中で適当な言い訳をつけて、仮眠室へと向かった。
…すると、案の定。
バニーは仮眠室のマッサージ機によく似た仮眠用ベッドにたどり着く直前で倒れていた。
驚いた俺は、すぐにバニーを抱き起こすと、次はその体の冷たさに驚いた。
てっきり熱でも出たんだと思っていた俺は、一瞬死んでしまったのではないかと、シャレにもならないことを考え心臓が止まりそうになった。
すぐに脈を確認し、生きていること確認して、ようやく体と心の硬直が解ける。
うっかりバニーを落としそうになるのを抱えなおし、近くの社員に救急車を呼んでもらった。
自分もすぐに救急車に同伴し、病院で検査した結果を聞いたところ、バニーは極度の貧血だったそうだ。
おそらく、ここしばらくバニーが再びヒーロー界に戻ってきたことで、マスコミやなんやらに大騒ぎされ、取材、収録、そして本職のヒーローを無理なスケジュールでこなしていたことによる疲労･栄養失調･睡眠不足が主な原因となっていた
…らしい。
さすがに入院までには至らなかったが、しかしこのまま一人家に帰す訳にもいかず、結局一番目の届く自分の家に連れて来たのだった。
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