【小説】

□真白な月と蒼い空
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「ギラヒムって…真白の月みたいだよね!!」


満天の星空の下
リンクは ギラヒムに言った


そうすると ギラヒムは少し笑ってリンクに こう言い返した


「リンク君は、蒼い空じゃないか… 空がないと月は生きてゆけない…」


「………大丈夫だよ…僕のそばに月がいてくれるのなら 空は一生 生きてゆけるよ!!」


なんて 語り合ったのは
随分 昔のことで


リンクは もういない


当たり前だったんだ
リンクは人間で 寿命がある


当たり前だったんだ
空がないと生きてゆけないなんて

嘘だったんだ
月は まだ輝いている


リンクは 蒼い空の
もっとずっと向こう側で
俺を待ってる


だから 今行く






【いつか 君がいった幻は霧の様に消えていった】
涙を流して 雨に語ることが出来たなら 嘘なんて いらなかった

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