【小説】

□安息の地を求める戦士
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「ギラヒム……っ」


青い空 水面下には…









【また 会いましょう…】


魔王との死闘から数日がたっていた

しかし リンクはいまいち気分が晴れなかった


スカイロフトに戻ってからも同様だった


ゼルダが心配して 声をかけてくれるのだが
結局 「大丈夫…」ですんでしまった


それからと ゆうものの、部屋にこもりがちだったリンクだったが


何故か その日は久しぶりに外に出た


太陽がとても眩しく感じた

決戦の地は 青い空 水面上だった


青い空は 同じだった


ギラヒムは 魔王とともに消えた


剣のまま 消えてしまったギラヒムの表情は分からなかったが

何故か リンクの心に穴が空いていた


決戦から 数日たとうが
ゼルダを助けても 久しぶりにスカイロフトのみんなと話しても


穴は埋まらなかった…



「苦しいよぉ… 何でかなぁ…何で…なみ…だ…溢れてくるよぉ……うっ…」


雨だと思ったが 違っていた


たしかに 自分の眼から溢れてくる


青空は いたいほどの晴天だった


まるで 勇者をあざけ笑うかのように
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