【小説】

□真っ赤な夜の幕開けに
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「ダーク?どうしたの?水面なんか見て…」


朝から ダークはおかしかった

いつもなら 無表情なのだが、リンクでも分かるのだ

彼が とても悲しそうな顔をしている事ことが


「……考え事だ」


ダークも 正直ゆうと驚いていたのだ


いつの間に そんな顔をしていたのか


「ねぇ…ダーク教えて?僕が力になれるのならだけどね…」


「………生まれた理由 お前には分かるか?」


彼が 悩むのも無理はない

仮にも 恋人であり敵でもあるのだ


「ダークはね 僕の影だけど 一人の命 人間だよ こうして 出会えたんだから ダークと僕はきっと出会う為に生まれてきたんだよ」

「お前は…本当に…」


その 言葉と ともにリンクはダークの腕のなかにいた

触れあう暖かな ぬくもり

そばで聞こえる 心臓の音

確かに 彼は魔物だが人間でもある


「ダーク 生まれてきてくれて…ありがと…」


これも 全て 運命なのだ


変えられはしないのだ


たとえ 時の流れに逆らう時がきても
 

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