【小説】
□悲しい世界に優しい歌を
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彼らの出会いは静かだった
静寂の中 勇者と影は恋に堕ちた
「つくづくあまい奴だな」
自分より 低い声が耳に響きわたる
目の前にいるのは
”敵“なのだ
殺さなければ ゼルダは救えない
「……殺せないよ……」
弱々しい声が 影の耳に響きわたる
悲しき運命を背負った
勇者
「何で出会っちまったんだろうな 俺達」
きっと 出会わなければ
恋に堕ちる事もなかったろうに
運命は 神が予想もしていなかった
運命なんてなければ良かったのに
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