もう一度幸せを
□真実と仲間
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『・・・・はぁ、懲りない奴らね・・・』
教室へと入る。
私の机にはまたもや落書きされていて男子とテニス部のFCがやったとすぐわかった。
「白雪!!また安藤さんを虐めたらしいなっ!!」
「最悪だぜ!!そんな奴だとは思っていなかった」
男子の口から出てくる言葉には見向きもしない。する必要がない
虐めた・・・?嘘ついて騙されただけの馬鹿の癖に生意気なのよ。
そんな奴って言われたけど・・・あんた等は私の何を知っているの?
どうせ口先だけでしょ・・
はぁ、とため息をついて席に座る。
落書き?そんなものは気にしない。
気にしたところで終わり―。
男子は無視されイラついているように見えたけどそんなものはどうでもいい。
私は今、私に関わっているすべての人が無事かが心配。
『・・・今日一日なにもありませんように・・・』
私は誰も聞こえないように小さく呟いて願いを空にこめた。
だけど・・・神様はそれを裏切った。
〜放課後〜
昼休みはテニス部のFCの人達に呼び出されて蹴られたけど気にしない。
今日は部活を休むつもりで屋上へと向かった。
『・・・・誰かいる・・・?』
屋上に向かう途中で声が聞こえてきた。