トリップと合宿編

□夢と転校
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ここは…夢のなか?


なんでここにいるの…


『おかーさん大好き!!!』


あれは私?幼いころの小さな私。



「ありがとう加奈」



おかあ…さん?なんでここにいるの?


『あかーさんは加奈のこと好き?』



「大好きよ」



なんで昔の夢なんか見なきゃならないの?



嫌だ、思い出したくない!!



『えへへ♪うれしーなっ!!』


走り出す私にやれやれとついて来るお母さん。


こんな幸せな時間が崩れていく。



「加奈あぶないっ!!!!」




グサッ!!





『えっ…?おかーさん…』




あの時お母さんは刺された、私をかばって…




「ごめんね…ずっと一緒にいたかったけど、もうダメ。今までありがとう大好きだ…よ」




ごめん・ありがとう・大好きの言葉を残してお母さんは何も喋らなくなった。




『お…かあさん。あぁぁぁ…私のせいで…殺した』




このときは信じられなかったけど地面は赤く染まっていてもうダメだと理解した。



そして私が殺したって思っていた。



守れなかった、私が弱かったから



大切な人を守れなかった。



弱いから強くなって大切な人を守ろうと決意した。



『強くなるためなら…なんでもやってやる』




誰一人死なせない。



私の命が消えたって構わない。



私の今ある命は…お母さんがくれた命だけど…私のじゃないから



みんなのために使う。



『待っててね…』
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