もう一度幸せを
□少しずつ
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『ん・・・?もう朝か・・・』
窓の外は朝日が昇っていて白銀の髪が輝いている。
小鳥の鳴く声が聞こえて私はゆっくりと起き上がる。
時刻は5時、朝食は6時半だから準備が終わったら下に行こう。
そう考えながら顔を洗い、氷帝のジャージに着替えて髪を整える。
白銀の髪は黒く染まり一つに縛って瞳は紫から青に変わった。
最近は殴られていないためか、痣が少しずつ完治してきた。
『はぁ〜、いつになったらこんな茶番終わるのかしら・・・』
ため息交じりで呟く声は部屋の中で静かに消えていった。
準備が終わり私は俺になって調理場へと向かう。
『ちょっと早すぎたか・・・?』
調理場には誰もいなくて俺一人だけだった。
『まぁ、いいか。朝は和食でいくかな』
お米をといで炊飯器で炊き、お味噌汁を作り始めて魚も焼きおひたしも作っていい感じに完成した。
というか・・・・俺が全部作ってるじゃん;;
皆が来る前に準備しようか・・・と考えながら料理をテーブルに運ぶ。
???「早いね、もう準備できてるなんて」
背後から声がして振り向けば青学の不二君と河村君がいた。
『おはよう・・・早いんだな』
河村「なんか早く目が覚めちゃって・・;」
不二「白雪さんは仕事?」
『あぁ、皆が来る前に・・・って思ったんだ』
すると、二人が少し微笑んだような気がした。