もう一度幸せを
□傷つく仲間
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俺の様子に気がついた景吾は傍に駆け寄った。
跡部「すまねぇ・・・何もできなかった」
違う、違うんだよ。
何もできなかったのは私・・・守るって約束したのに・・・っ!
私は何もできず大切な仲間を傷つけた。
向日「大丈夫か?」
そう言って頬に触れた。
気がつけば頬には涙が流れていてそれを拭ってくれた。
『・・・フフッ・・・アハハハハ・・・』
全てが可笑しく見えた。
自分がどうてもよくなって・・・私は狂った。
宍戸「おいっ!しっかりしろ!!」
嫌だ・・・嫌だよ。
そのとき私の中の鎖が引き千切れた。
『全員、消えればいいんだ・・・』
もう、何を言っても聞こえない。
聞きたくないんだ―
滝「落ち着いてっ!!」
萩之介が私の肩を揺らす。
『・・・せ・・』
滝「え・・・?」
『離せっ!!!!!!!』
私は萩之介の手を振り払った。
それには全員が驚いた。