Gift
□幸せ者
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○リクエストは
「ファザコンなトランクスくん」
です。セルゲームから3年後設定です。
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しゅんっ…
雪で白く染まった西の都のC.Cの庭に、たった今、1人の青年が未来から到着した。
ーー3年ぶりか…変わってないな、ここは…父さんと母さんは元気だろうか…
そう思いながら、青年ーートランクスは、乗って来たタイムマシンをカプセルにし、C.Cの入り口へ歩んで行く。
「トランクス!!」
すると、今度は青髪の女性がトランクスへ走り寄ってきた。彼の母親のブルマだ。
「お久しぶりです。母さん!」
「ほんっとに久しぶりね!まあ、立ち話しもなんだし寒いから、中入りなさい」
「はい」
たわいない会話を交わしながら、2人はC.Cへ入って行った。
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ーー
「……何の用だ」
「まあ!何よその態度!せっかくトランクスが来てくれたのに!!」
「何でもいいだろう…さっさと用件を言え…」
「もう!!」
「か、母さん落ち着いてください;…えっと…今回は、人造人間とセルを倒せた報告に来たんです」
「あら、倒せたの!!さっすがトランクス!!よくやったわね!!」
ブルマはトランクスに抱きついた。
「え、ええ…ありがとうございます///」
「…そうか……」
そう言い、ベジータは部屋から退室した。
「…父さん、元気ありませんね…それに、前よりも更に痩せた気が…」
「…孫君が居なくなってから あの調子で……あれでも少しは元気になったのよ、3年も経つからね……」
「そうですか…」
と、トランクスは言いつつも内心では
(大丈夫かな父さん…悟空さんの後を追ってみたいな感じの流れで自殺とかしないだろうな…もしそうなったら…!!??あぁ…考えたくもない!!だけど もしかしたら有り得るかも…でも そうなったら誰も父さんを止めることなんて出来ない…!!!!どうする!?いや、その場合は母さんが居るから大丈夫かも…けど…!!)
心配症ならぬファザコン症が発動していた。
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コンコンっ
「トランクスです。入ってもいいですか?」
トランクスが扉の前で そう問いかけると、「…あぁ」という返事だけが扉の向こうから返って来た。ここは、ベジータの自室の前なのだ。
がちゃ…
「父さん、外へ出掛けませんか?」
「…外…?」
「えぇ。母さんに買いもの頼まれたんで…それに、部屋に閉じこもってると、身体に悪いですから」
「……」
頷いた後ベジータは、ベージュで厚めのコートと、白いマフラーを身につけ、用意を済ませているトランクスの後へ付いて行った。
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