学パロ

□真実
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ーーー現在、屋上ではバーダック,ラディッツ,ターレス,ブロリー,ターブルが昼食を食べていた。カカロットは、気分が優れないと、教室に居る。

ベジータは一応 見た目が女なので、ブルマたちと同行させている。


いつもなら どんな時でも、わいわいと騒がしく昼食を食べるメンバーだ。だが、今は そんな空気が感じられない。


そんな中で初めに口を開いたのは、バーダックだった。


バ「……ベジータのこと…もう知ってるのか?」

レ「…まあな……」

ラ「……まだ、頭から消えてなかったなんて……」

タ「…兄さん…っ…」

ブロ「…泣くな…ターブル…」




ブ「その話、詳しく教えてくれないかしら?」



ラ「ぶ、ブルマさん…」

バ「そ、それより!ベルは!?1人じゃ ないか!?」

ブ「大丈夫よ。先生。チチさんと同行させてるわ…だから、教えてくれない?」





タ「………あれは、丁度1年前のことでした。

大雨が降っていて、傘を忘れてしまい、雨の所為で女性の姿になってしまったまま、兄さんが1人で下校していたらーーー兄さんは、攫われたんです…何者かに……。
そして、女性の姿ですから抵抗が出来ず、気絶させられたようで…」

ブ「……え…!?」


ベジータが攫われたとき、ブルマは長期留学していた。知らなくて当然だ。




ーーその後すぐに、カカロットがベジータの気の異変に気づいて、攫われたことが発覚した。



現場を見たナッパという男によると、犯人は3人ほどで、廃校になった近くの『ツフル小学校』へ向かったと言っていた。



直ぐにカカロットたちとバーダック、王、ナッパの7人でベジータを廃校へ探しに行った。
そしたらその通り、攫った犯人らは廃校の…プールサイドに居た。

見ればベジータは、気絶させられた状態で手足の自由がきかないようになって、1人の犯人に体を抱えられていた…

そして、目の前には紫ーー毒化した水が、プールに溜まっていた。



このツフル小学校は約50年前に廃校となり、様々な霊現象があると言われている。
その中の1つが、
『プールの毒沼』だ。

今、自分たちの目の前に広がっているのは、きっと それだろう……カカロットたちはそう思った。



そして、犯人の1人は こう言った。



『…王よ、こっちへ来い……さもなければ貴様の娘は毒沼へ沈む…』



何故ベジータが王の子だと分かったのかは未だ不明だ。


当然、どしゃ降りの雨なので、プールの毒沼は満杯だった。
それに、ベジータの手足を結んでいるロープには石が取り付けられていたのだ。確実に沈められる。

そんな毒沼だったら、どんな人間でも助かるわけがないので、王は素直に犯人の前へ歩んで行った…




ブ「…それで?」


レ「…っ…そしたら あの野郎は……っベジータを毒沼に放り投げたんだ!!オレたちは条件に従ったのに!!」


ブ「っ‼‼」




そう。その瞬間に犯人は毒沼の遠方へ ベジータを投げ込んだのだ。皆は驚愕した。


王は人質が もう居ない犯人たちに手刀をいれて気絶させ、カカロットたちはバリアをブロリーに張ってもらい毒沼へ入って、しばらくしてから やっとベジータを救いだした。


ベジータは水中へ放り投げられた瞬間に意識を一瞬だけ取り戻したようだった。

そして、毒沼から救い出した後の姿をみるとーー目は薄く開いているが、呼吸困難、皮膚の炎症、顔色、意識…全てが酷い有様になっていた。


それから急いで病院へ搬送して、何とか命は取り留めた…クスリで炎症は治ったが、意識不明状態となり、数日間ベジータは意識を取り戻さなかった。
 

クラスメイトたちは心配したが、カカロットたちが見舞いには、症状が酷いため行けないと止めた。何せ今のベジータは女だ。



その間カカロットたちや王は、色々な薬を針で打ったり、星中の医師を呼び寄せたり…ベジータの意識が早く戻るよう、最善の努力を尽くした。





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