ORIGINAL STORY-絆の旅
□第一章:『とある星で』U
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…部屋の東側にある小さな窓から、暖かな光が差し込んでくる。
それはつまり、朝を迎えたということだけど…
ボクはまだこの感覚に慣れることが出来ていなかった。
「…ベッドで寝るなんていつぶりでショウかね…」
ぽそり、と一人言を呟く。
…ボクが“ここ”に来てから今日で3日目…あれから、Yさんには色々な事を教えてもらった。
この星のことやロール族について、後は、自分のことも少し話してくれた。
見ず知らずのボクを(しかも空から落ちてきた)泊まらせてくれている上に、ここまで情報を与えてくれる…
そんなYさんをボクは初め、どこか不信に思っていた
――今までの経験上、人を見ると疑ってしまう悪癖が、少なからずあるかもしれないけど――
でも、何でだろうか…
Yさんが、ボクに向かって微笑んで話しかけてくる度に、、、。
ボクの何処か黒いところが少しずつ剥がれて行くような…
そんな気がした。