ORIGINAL STORY-絆の旅
□第一章:『とある星で』U
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「あっ、、、Mさんおはようです」
「おはようございますYさん」
木製の小綺麗なドアを開け、部屋から出ると小さめのキッチンからYさんが顔を出した。
多分、朝食を作ってくれてるんだろう。
…実際、キッチンからは食欲をくすぐるような匂いが流れてきていた。
「手伝いマスか?」
「あ…ハイ、お願いです♪」
この2、3日で分かったのだが、Yさんの料理の腕はなかなかのもので、たとえ店を持っていても違和感はないと思うほどだった。
そのせいで、初めて食べたときは思わず4、5皿も平らげてしまったんだけど。
「じゃっ、Mさんはお肉と野菜を適当なくらいに切って下さいですっ」
ボクはというと、料理なんてほとんどしたことがなかったけど、見よう見まねでなんとか…
…居候してるんだし、手伝いくらいはしないと。
「はい、ありがとです♪」
そんなことを考えながら野菜なりを切り終えると、Yさんは素早くそれを鍋に入れて煮込みはじめた。
「よしっ!あとは待つだけです」
そうして手際良く5、6分ほどでスープの下準備を終えて…
しばらくしてスープが出来ると、ボク達は早速テーブルにつくことにした。