古ラミ
□さむがり
1ページ/1ページ
「うっ………」
焔王捜索のため、古市と数々のゲームセンターを回り、散々寒空の下を歩き回ったラミアは、寒さに震えていた。
…隣にいる古市にバレないように。
いや、別にバレても悪いわけではないのだが、それで気を使われても困るし、なんとなく恥ずかしかった。
さっきまで、ぎゃあぎゃあ言い合っていた2人だが、今は無言で一定の距離を歩き続ける。
もう、この気まずい時間が何分過ぎただろうか。
ラミアは、この寒さと、歩き続ける事で募る疲労が重なり、睡気を感じながら、フラフラ歩いていた。
すると、隣を歩いていた古市が、突然立ち止まり、それに続いて、ラミアも歩みを止めた。
「……どーしたの、古市。」
ラミアは、目を擦りながら、古市を見た。
すると、古市は、ボケーっとラミアを見つめ、
「おまえ……もしかして、眠いのか?」
と、言ったため、図星をつかれた、ラミアは、えぇ?!と、あたふたしながら慌て、よっぽど眠かったのか、目線を反らし、こくりっと頷いた。
すると、古市は、はぁ…っと、一度ため息をつき、ラミアを抱き上げた。
「え?!ちょっと、古市?!何してるの?!」
古市の腕の中で、じたばたと暴れるラミアの背中を、子供をあやすように、ポンポンと叩き、
「眠いんだろ?」
と、呟いた。
しかし、ラミアは、その古市の行動に、子供扱いされたと、更に腹を立て、
「ちょっと!おろしなさいよ!」
などと叫んでいたが、古市の暖かい体温に包まれ、眠くなったのか、すぐに寝息をたて始めたのだった。
すぐ側にいる貴女が愛しくてたまらない
その後古市は、焔王捜索中に会った、烈怒帝瑠のメンバーに、さんざんロリコン扱いされたのは言うまでもない。
-------あとがき
古ラミって、思っていた以上に、書くの難しかった(ToT)
でも、楽しかったです(笑)(←なんか話的に微妙だけど…)
2011/08/29 Riren.