dream

□おやすみ。
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今日のクエストは疲れた。
ただいま。

みんなと食べる夕食は相変わらずおいしいな。

お風呂の湯加減もよくて疲れもとれた。

廊下に出た。すれ違いにジーニアスなでなで。ちっちゃい子は髪がやわらかいな。

歯を磨き、髪も乾いたところで、ベッドにダイブして明りを消す。

おやす…

そのとき、ノックの音がした。

「ザクロ、まだ起きているか?」

声の主はクラトスさんだ。

「はーい、とりあえず起きてます」

返事をしてゆっくりと体を起こし明りをつける。

「すまない。寝るところだったか」

「まあそうですけど、気にしないでください。ところでなにか」

「重要任務がきた。明日にでも行けるか?」

もちろん。そう言って話の続きを促す。
そうしてしばらく真面目な話をしたけど、だんだん脱線。原因は主に私。
他愛ない話も聞いてくれる。うれしいなぁ。



うとうと



「そろそろ寝るか」

とても眠いのを察された。大人ってすごいや。

おやすみ、いい夢を。
そう言って私のおでこに口付けた彼の唇は、やわらかくて、ちょっとくすぐったかった。

顔が熱い。

甘やかしてもらえるのは私の特権かな。兎にも角にも幸せだった。

ゆっくりと彼はドアの方へ歩いていく。

「えへへ…。クラトスさんもいい夢を」

「あぁ…」

離れていった彼の背中を見つめながらつぶやいた声は、聞こえてたみたい。
耳がいいのかな。

瞼がゆっくりとおりる。

明日も頑張るよって自己暗示。

おやすみ。

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