平和と家
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イタリアの街の中。名前とスクアーロは2人ならんで歩いた。
『ボスの何を買うの?』
「なんかよくわかんねぇけどネクタイとか色々だぜぇ」
スクアーロはメモを名前に見せた。
『めんどくさがる位のものだからもっとヤバいものだと思った』
「マフィアだって普通の買い物くらいするだろうがぁ」
『そりゃそうだけど。じゃ私も今日どこかで服とか買おうかな』
「いいぞぉ、付き合ってやっても」
とスクアーロも言った。
『本当?じゃスクアーロにも選んでもらうから!』
名前はそう言ってスクアーロに微笑んだ。スクアーロは顔に血が集中していることに気づいた。赤くなるスクアーロはそっぽを向く。名前は、あっ!と言って走った。ボスの買い物に関するものだ。そして約二時間くらいでボスの買い物は終わる。その後は自由時間だ。
『スクアーロ、あそこの店見てもいい?』
名前が指さす店は女の子らしいがフリフリまではいかない、かわいらしい店だった。
「じゃあそこ行くかぁ」
スクアーロは先に走り出す名前の後をついて行った。名前は袋二つ分位買って幸せそうだった。
『ありがとうスクアーロ!』
「他に見てぇ場所はあるかぁ?」
『見たいって言うかー…皆にお土産買ってこうかなって思うんだけど』
近くにあるケーキ屋を名前は指さす。
「じゃあ行くか」
名前は笑顔でスクアーロの隣を歩いた。
ケーキ屋に着くと、名前はとても迷っていた。
『ねぇ…ボスって甘いもの嫌い?』
「確かにあんまり食ってるとこ見たことねぇなぁ」
『じゃあボスにはビターチョコのにしよう♪』
名前はそうやって一人一人のを選んでいった。
『スクアーロは?』
「俺は何でもいいからなぁ…名前に任せるぜぇ」
『甘いもの好き?』
「普通だなぁ」
『じゃあフルーツいっぱいのにする!』
名前は全員分選んで買い、その店を出た。
スクアーロはここであることを切り出した。
「名前今日なんか用事あるかぁ?」