平和と家
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ついに名前の地球のリングの研究が始まった。地球のリングの扱い方がわかるまで名前は雲のリングを使用した修行をすることになっていた。そしてその相手は…。
「よぉ!元気にしてたか?」
久しぶりに会ったディーノに連れてこられた雲雀恭弥。
「…君強いの?」
雲雀はそれだけ言った。
「まだだ。お前にはこいつの修行を手伝ってもらうって言ったろ?」
ディーノが言うと雲雀はちょっと不機嫌そうに、そっぽを向いた。ベルとスクアーロはディーノの来訪に少々苛立ちを感じているようだ。
『あ、あのよろしくお願いします』
名前はそう言って頭を下げる。ディーノはそんな名前の頭を撫でた。
「この前大丈夫だったか?」
ディーノが尋ねた。
『あ、はい。皆がいてくれたんで!』
名前は微笑む。ディーノもそれに答えるように笑った。
「そうか!…あと雲雀はボンゴレ]代目のファミリーの中でもエースだからな、頑張れよ」
ディーノは名前の頭をくしゃくしゃにした。
「挨拶はもういいから早く始めようよ」
雲雀はトンファーを出した。放たれる殺気に一瞬怯む。
『とりあえず…炎だしますね』
名前はリングに炎を灯した。
「…覚悟はあるみたいだね」
雲雀はさっきまで決して見せることのなかった笑顔を見せた。
「だがここまでしかこいつは出来てねぇ」
スクアーロがそう言った。雲雀は驚いたような顔をした。
「…技を編み出すのを手伝えってわけかい?ボックスもないの?」
雲雀はまたちょっと不機嫌になった。
「そーいうこと♪名前のボックスは明日届くぜ?」
ベルがそう言った。ふーん、雲雀はそう言った。
「他に武器は今まで何を使ってたの?」
名前はまだ使ったことはない銃を出した。
「そいつの弾を増やせばいい」
撃ってみなよ。雲雀がそう言ったので、名前は人のいない方に撃った。
「この弾を炎で包めば、弾は増える」
雲雀は弾を炎で包んだ。すると弾がいくつかに増えた。
『すごい…』
「君もこれをやるんだよ」
雲雀はそう言ってトンファーを閉まった。