平和と家

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次の日にはヴァリアー全体にパーティーにあったことが知れ渡っていた。噂が噂を呼び余計な尾ひれまでついていたりもしていた。








ベルと名前は当日に目覚めることなく次の日に目が覚めた。最初に目覚めたのはベル。そして数時間後名前が起きる。

『…ん…ベル?』

隣のベッドに座っていたベルに気づいた。

「目覚めた?カマ呼ぶぜ?」

ベルは無線でルッスーリアを呼んだ。

『…ありがとう。ベル大丈夫なの?』

昨日の記憶がありありと思い出された。

「うん。名前。王子の昨日言ったこと忘れてほしーんだけど」

『昨日言ったこと?』

「王子と結婚してって話」

ベルは言う。そのもう何度か聞いたはずのその言葉にまた顔が赤くなった。

『あぁー。』

「何その間抜けな声。でも忘れてってのは王子が名前のこと嫌いになった訳じゃねーから」

そうか。一回申し込んだものを取り消されそうなんだ、今は。名前の脳内も少しずつ落ち着きを取り戻してきた。

『うん。わかった』

「王子昨日名前のこと守れなかったから。王子が名前のこと守れるほど強くなったらまた俺の気持ち聞いて」

ベルはそう言った。真顔でまっすぐ名前を見て。

『…うん。』

名前もまっすぐベルを見た。

すると。

「名前!」

ルッスーリアが入ってきた。

「大丈夫なの?どこか痛いとこは?気分は悪くない?」

ルッスーリアが早口言葉のように言った。

『うん。大丈夫。多分髪くらいしか変なところはないよ』

名前は自分の髪を見ていった。昨日までは黒だったのに今は茶色。何だか不思議である。

「髪色ねぇ…あなた、目の色も変わったのよ」

ルッスーリアが鏡を見せた。そこには顔は自分なのにどこか違う名前が映っていた。

『うわー。何か誰って感じだよね』

名前はそうぼやいた。

「でも王子はその色も嫌いじゃないぜ?」

ベルはそう言った。

「たしかに似合ってるわよね♪」

ルッスーリアも頷いた。

『ありがとう』

名前は照れながらそう言った。
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