平和と家
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「名前、任務だ。カス鮫と行ってこい」
ボスの自室。ボスに珍しく呼ばれたと思ったら任務らしい。
『今回は何するんですか?』
まだまだボスには敬語の名前が言った。
「カス鮫と一緒に本部に行け。そうすりゃわかる」
ボスはウイスキーを口に含んだ。
『了解です』
名前はそれだけ言いぺこりと頭を下げザンザスの自室を後にした。
『スクアーロ!本部に行く任務っていつ?』
廊下を歩いていたらちょうど自室から出てきたスクアーロと会った。
「う゛ぉい、あと30分で出るぞぉ。」
『30分!?急すぎるよ!』
名前はそう言って自室に戻ろうとUターンした。
「談話室で待ってるからなぁ」
スクアーロのそんな声が後ろから聞こえてきた。名前は急いで適当な服から隊服に着替えた。
30分後。無事名前は間に合い、スクアーロと一緒にヴァリアー邸を出た。しかも今回は車。
『この前は無駄にヴァリアークオリティを肌で感じたからね』
車で安心した、と名前は漏らした。
「いつだってあんなのやってやるぜぇ?」
スクアーロはニヤリと笑った。
『いい!!!てか頼んでないし!』
名前は首を左右に激しく振った。スクアーロはそんな様子の名前を見て笑った。心が温かくなったような気がした。
改めて本部に行くと本部の大きさにやっぱり圧倒される。スクアーロは車のドアを開けてくれイタリア男の本領発揮。
そして中に入り一つの部屋に招かれた。そして入ると金髪のイケメンなお兄さんがいた。
「よぉ、スクアーロじゃねぇか!」
金髪のお兄さんは王子様みたいに輝く笑顔で言った。
『え!スクアーロ友達なの!?』
思わず大声で言ってしまった。
「友達じゃねぇ!」
…スクアーロも負けない大声だった。
「ひでぇな!…そちらのお嬢さんは?まさかスクアーロ…」
お兄さんは怪しく笑った。
「な゛っ!!ちげぇよ」
スクアーロは目を泳がせた。
「何だよ?図星だろ?」
「ちげぇ!」
噛みつくスクアーロをよそにお兄さんは名前に近づいてきた。…距離が近づく度イケメンさが増すんですが。