平和と家
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スクアーロの風邪も治り、またいつも通りのヴァリアーに戻った。名前は少しいざこざのあったスクアーロとも泣きついたことで心が開け以前よりも仲良くなった。ベルはちょっと不機嫌そうだけど。
スクアーロと名前が二人っきりの日の夜。マーモンに新たな情報が入った。
「…やっと全部揃ったよ。全く、給料はSランクの三倍はもらわないと」
マーモンは紙を手に持ちそう呟いた。マーモンが調べていたのはコズモファミリーのメンバー。これはボンゴレ本部の仕事だったけど手がかりを見つけたので調べていた。もちろん本当に担当していたコズモファミリーのメンバーの能力についても調査済だ。マーモンは自室を出てザンザスの自室に行った。中にはいるとそこにはボスとスクアーロがいた。
「やぁスクアーロ。ベルのナイフからは逃げおおせたみたいだね」
「全くだぁ。名前が寝ちまったんだから仕方ねぇって言っても聞く耳もたねーしよぉ」
「まぁ本題に入るよ。ボス、コズモファミリーのメンバー、能力について情報が入ったよ」
マーモンは手に持った紙をザンザスに渡した。ザンザスはめんどくせぇ、とスクアーロに紙を回した。
「サトゥルノ、ウラーノ…今日来たのはこいつらだぁ」
スクアーロがそう言った。敵襲のことは幹部にはもう知れ渡っていた。
「水星はメルクーリオ、金星はヴェスペロ、火星はマルテ、木星はジョーヴェ、土星はサトゥルノ、天王星はウラーノ、海王星はネットゥーノだぁ」
ザンザスは頷きもせずに聞いていた。スクアーロはそのまま話し続けた。
「水星は熱を使う。金星は風使いで蛇をつれているらしい。火星は超凄腕の剣術使いで、木星は毒を使う。土星は幻術使いだぁ。天王星は…未知?海王星は水を使う。」
「天王星の未知って言うのはそれが力らしいんだ。どこを探しても出てこない。」
「ちっ…カス共にも伝えておけ」
ザンザスはそう言い瞼を閉じる。マーモン、スクアーロは了解の意を示すかのように出て行った。
ヴァリアー邸内執務室。その中にはザンザス以外のヴァリアー幹部が勢揃いしていた。…もちろん名前も。
「う゛おぉぉぉい!!!よく聞けぇ!!!」
スクアーロの怒声。